健康への影響からカフェインを控えている方も多いと思いますが、近年の研究ではコーヒーの健康への効果が明らかになっていますよね。
古代では治療のために医師が患者にコーヒーを飲ませ、消化・利尿効果があったという臨床記録が残っていたそうです。
具体的にどういいのか?
まずカフェインの覚醒効果は有名だと思いますが、集中力を高める効果があることが知られています。
利尿効果があり、体内の老廃物の排出促進させる効果のほか、中枢神経を刺激して自律神経の調子をととのえてくれる効果もあるので、気分を落ち着かせるときにも良いですよね。
さらに、運動能力を高めたり心臓の筋肉の収縮力を強化することもわかっています。
そして、最も注目すべきはポリフェノールの含有量。
ポリフェノールを多く含む赤ワインを飲むフランス人は、脂の多い食事をとっているにもかかわらず心疾患の死亡率が低いという研究報告があります。
コーヒーの100gあたりのポリフェノール含有量(mg)は200mgで、赤ワイン230mgにかなり近い数字。
これは、ココアの約3倍、ほうれん草の約5倍の量に匹敵します。
2015年5月、国立ガン研究センター予防研究グループは、コーヒーを習慣的に飲む人について心臓病、脳卒中、呼吸器疾患による死亡リスクが低下するという研究結果を報告しました。
これは、炎症を予防する効果のあるカフェインと、酸化を予防する効果のあるポリフェノールの相乗効果によるものだと考えられています。
コーヒーに含まれるポリフェノールの代表はクロロゲン酸。
これは、アンチエイジングやダイエット効果、糖尿病予防の効果があることで注目されています。
クロロゲン酸は、体内でフェラル酸という成分に代謝され、血小板が固まるのを阻止して血液をサラサラにし脳梗塞や心筋梗塞を防ぐと考えられており、カフェインは気管支を拡張する作用を持つため呼吸器の機能を改善すると考えられているからとのこと。
しかも、大腸ガンや肝ガンの予防、第2糖尿病の改善、脂肪燃焼促進による肥満防止など様々な効果が報告されています。
さらに紫外線による肌のダメージを防ぐ効果もあり、コーヒーを1日2杯飲む女性は顔のシミが少ないという実験結果もあるほど。
健康だけでなく美容にも効果があるなんて。
コーヒー恐るべし。
とはいえ、もちろん妊婦さんや子供は飲用を控えなければいけません。
カフェインは、中枢神経を刺激して緊張させ、血管や心筋の収縮を促すため流産や早産、胎児の発育に影響を与える恐れがあるためです。
また、カフェインの覚醒作用で寝つきが悪くなることや、クロロゲン酸やタンニンにはビタミンなどの吸収を阻害する働きもあるため、子供の発育に影響を与える恐れがあるためです。
最近では、デカフェ(カフェインレス)も定着してきましたよね。
NIJIYAでも、自家焙煎のデカフェ(マンデリン)をご用意しています。
マンデリン好きのお客様にも「カフェインレスにありがちな物足りなさを感じない!」とのご感想をいただいた自信作です。
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