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AllbirdsとOffen

お出かけ自粛が続いていた、ここ数年。


「新しい靴を買う」という発想自体がなくなっていたことに気づき、夫婦で同時期に、前々から気になっていた靴をついに購入しました。



夫はAllbirdsのスニーカー、私はOffenのフラットなパンプスです。


有名なのでご存知の方は多いかもしれませんが、どちらも環境への負荷を低減することを理念として掲げているブランドで、どちらもこれまでのファッション業界の常識を変えるのではと密かに期待。個人的に注目している企業のひとつです。




ファッション業界が気候変動の要因のひとつであるという危機意識を持ち、

創業当初から環境負荷の低減を重要視しています。


ファッション業界では、ここ80年の間にほとんどの素材に化石燃料を使用するようになり、全体でCO2の排出量が年間21億トンにものぼっているとのこと(動力源、輸送、素材など)。

これは、4億5千万台以上の自動車から発生する排ガスに相当するそう。



Allbirdsでは、取り組みの一つとしてカーボンフットプリント(※)排出量を計測し、公表しています。


一つの商品が作られて廃棄されるまでのライフサイクルを5つの段階(素材調達、製造、輸送、洗濯、廃棄)に分け、各段階でどれくらい二酸化炭素が排出されるのかを測り、公表。

2025年までに半減、2030年までゼロにすることを目標としています。


※カーボンフットプリントとは

商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組み

(引用元:CFSプログラム



また、Allbirdsでは羊が牧草を食べることで土壌の炭素貯蔵が加速することに着目し、環境負荷の低いウールの使用と、ウールの調達先のカーボン排出をゼロにするという「再生型農業」に着手。


2025年12月までに、持続可能な天然素材とリサイクル素材を75%使用することなどを目標に掲げ、天然素材の性能をよりよくするための技術の開発、また梱包方法も含めそもそも使用する素材の量を最小限にするなど、これまでファッション業界で当たり前とされてきた過程を根本から見直し、独自の取り組みを進めています。


さらに、製造過程では100%再生エネルギーを使用。

素材だけでなく、全てのプロセスで使用する電力や、お客様が商品を購入した後の洗濯、乾燥に関わるエネルギーコストの削減にも配慮するなど、徹底して一つの商品を作って廃棄されるまでの間に環境に与える影響に責任を持って可視化し、わかりやすく伝え、一緒に努力する姿勢を見せるという誠実さと覚悟を感じます。


着るものも使う道具も、自然環境に依存して生きている私たちが選ぶべき企業のひとつだと思いますし、今後、地球環境を考えるうえで無駄にモノを増やすことや意味のない消費をする余裕は全くないと思いますが、こういう企業への投資は積極的になされるべきだと強く思います。


靴のデザインも、シンプルでどんな服にも合わせやすそうでめちゃくちゃ良いし、私も欲しい。

夫の感想によると、素足で気持ちよく履けるし、とても軽くて歩きやすいそう。

洗濯もできるし、長く楽しめる一足になりそうです。


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オフィシャルサイト

Allbirds


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ドイツ語で「開放的な」という意味の「Offen」



コンセプトは「普段履けるちょっとオシャレな靴。そして環境にやさしいをテーマに。」


環境に配慮したリサイクル素材を使用し、サスティナブルな未来に貢献していくことを理念に掲げています。


素材には、ペットボトルをリサイクルした糸を使用。

靴の製造工程をミニマムに抑え、工場における二酸化炭素排出を抑制できるようにRedesignしているそう。



また、靴の型崩れ防止のため付属しているシューキーパーはOffenのオリジナル。

トウモロコシやキャッサバのデンプン質から生まれた植物性由来のもので、最終的に土に還すことが可能だそうです。



また、Offenには靴箱がなく、代わりにリユースを目的としたペーパーバッグを使用しています。水で洗えるくらい丈夫な再生紙でできており、プランターカバーなど工夫次第でいろいろ使えそうなバッグ。

しかも、リボンがわりの紐はなんと靴紐として使用可能。2本揃えて、手持ちのスニーカーに使用したいと思います。



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オフィシャルサイト


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履いてみた感想


私はOffenの「round-SCALLOP / BLACK」を購入したのですが、まず軽くて、初回から「履き古した靴」みたいに足に馴染むのにびっくり。

素足で履けるし、自宅で水洗いもできるとのことなので、今年の夏はヘビーユーズしそうです。


靴のオンライン購入はサイズ選びが難しいですが、Offenのオンラインショップでは商品ごとに、例えば「普段履いているサイズより1サイズ大きいものを選ぶことをおすすめします」などサイズガイドがあるのでとても参考になります。


私の選んだ靴は「普段履いているサイズで」とのことだったので25cmを選択したのですが、実際素足で履いてみると少し余裕があるように感じました。

靴下を履けばちょうど良いかんじです。


インソールはクッション性のあるウールを使用していて、足入れがしやすく歩きやすさも抜群。衝撃吸収性、リバウンド性、復元力など、性能に優れた運動靴のような機能性を持っているそうです。


インソール単品でも購入でき、寒い時期はウール素材、春夏はコットン素材のものに切り替えることができるというのも魅力。

環境に配慮するだけでなく、心や体への心地よさも考慮されているところもとても好感が持てます。


そして、何よりデザイン性。

「シンプル・遊び心がある・普段使いしやすい」が、私の靴選びの条件なのですが、全部ぴったりだしデザインもかわいくて全部ツボ。

種類が多くて、もちろんシーズン毎に新作も出ていて、選ぶのに相当迷います。

「環境に良いから」だけじゃなく、「かわいいから」このブランドを選ぶという消費者行動の動機づけこそ、良い取り組みを持続可能にする上でとても大切なことだと思います。


ご存じなかった方は、本当ぜひ一度見てみて。

環境問題の勉強にもなるし、商品もとてもおすすめです。




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